最近の婚活では、「女性余り」が話題となっております。特に、35歳以上の女性の婚活に関しては、このことがよく言われます。
ところで、彼女らの求めることの中に「専業主婦希望」があることでもわかるように、男性が稼いで女性が家を守るという考えが、実は女性にも根付いていることがわかります。これが、婚活の妨げになっているのです。
今回は、その背景と対処法について書いていきます。
目次
1. 特にアラフォー世代以上の女性に多い本音とは
2. なぜそうなってしまうのか
3. その考え方を変えなければ、婚活はいつまでも成功しない
4. まとめ
特にアラフォー世代以上の女性に多い本音とは
冒頭に、専業主婦希望の女性がいることを書きましたが、このほかにも「男性は、女性より稼いで当たり前」「妻を働かせるのはダメだし、仕事を制限するのもダメ」「男性がデートをリードすべき」「男性は女性より早く待ち合わせ場所に着くのが当然。女性より遅いなんて遅刻と同じ!」などと男性に要求する婚活女性も、実は少なくありません。
つまり、
「高収入で多忙でも、デートはリードして。もちろん家事育児は主体的に取り組んでほしいから、実家暮らしのマザコンはNG。女性の働き方は決めつけず、働いても働かなくてもいいと言ってほしいし、私の収入をアテにしないでほしい。男なんだから、私好みのおもてなしを」
……というふうに、女性の権利は得た上で相手にも男らしさを求めるわけです。こんな主張をしていては、男性が結婚に二の足を踏むのも無理はありません。なぜなら、女性が「○○してほしい」としか言っておらず、自分の要求を通すことしか考えていないからです。
一方男性は、所得が専業主婦の妻と子供を養えるほどありませんし、経済的なこと以外の社会から受けるさまざまなストレスは男性の方がきついままです。「男だから~」などと言われてしまうことがいまだに多いことが、その証左です。
男性側が、婚活を拒否するのも無理はありません。
なぜそうなってしまうのか
日本は、1990年(平成2年)頃のバブル崩壊以降、経済の停滞した国になってしまいました。
それ以降、経済の停滞や労働力不足などで女性の社会進出を推し進めてきたものの社会のほうが対応できず、どんどん不具合が出てきました。
人は環境や価値観を変えずに済むほうを選びます。もともと権力を持つ側にいた男性は、よくも悪くも変わらない、もしくは変わる必要がなく「保守化」がデフォルトになってしまいやすいものです。持てる者ほど手放したがらず、それらを守ろうとするのは当然でしょう。
日本人女性の権利獲得は今なお世界に大きく遅れをとっていて、大企業をはじめ組織の中は依然として男社会です。それでも、男性と肩を並べ、社会的地位をつかみ取る先進的な女性たちによって女性全体の底上げが進んできました。
このように、現在は社会や組織の在り方が少しずつ変化しはじめており、まさに過渡期と言えます。変化の波が個人から組織へ拡がりつつあるからこそ、揺り戻しが起こっています。
もう1つ、女性側が持っている「保守的なジェンダー観」にも、男性が生きづらさを感じるポイントが内包されています。
それは、「男らしく」「男だから」などというジェンダーの押し付けです。それが女性に向けられるものと不均一であるからこそ、「逆差別」を感じる結果となっています。
昭和世代にとっては当たり前だったハラスメントが、女性に対しては是正され改善されつつあるのに、男性に対しては今も普通に存在しています。
職場で「女らしくしないと」「女の子なんだから」「女のくせに」と言えば誰もがセクハラだと感じますが、逆だったらどうでしょう?
「男なんだから力仕事はお願いね!」「こんなこともできないなんて、男らしくないわね」といった表現は、伝統的な日本企業ほど当たり前に言われ続けているのではないでしょうか。
その考え方を変えなければ、婚活はいつまでも成功しない
ここのあたりを上手に解消しなければ、婚活はうまくいかないと考えます。
女性は強く、男性は弱くなったというのは確かに感じることではあります。しかし、親世代や古い時代の価値観と比べても互いがつらくなるだけではないでしょうか。男女の役割を固定せずに、2人で1つの家庭を運営するために、どちらか得意なほうがやるためのすり合わせをするのが「婚活ジェンダーフリー」の始まりです。
だから、婚活の現場でいえば、男女とも「自分はあなたにこういうことをしてあげたいし、それができます。では、あなたはどうですか?」と、ギブアンドテイクを基本に相手探しをしていく必要があると思います。
同時に、女性の非正規雇用率は高いものの「夫が働き、妻が家庭を守る」という夫婦の在り方から、「夫婦共に働いて協力して家事・育児をする」という在り方に変化していくことも大切です。
まとめ
世の中が変化して、男女が平等になっていく一方で、なかなか個々人の意識がついていかない。このことが、婚活を難しくしている現状をお話しました。
自分の中の意識を変えるのは非常に大変で、それゆえに今までの考え方に固執する人もいますが、世の中は変わっているのです。結婚への意識も変わって当然で、だからこそ、これからの婚活では「ギブアンドテイク」を意識した活動をしていきましょう。
それが、婚活を成功させることにもつながると考えています。
当結婚相談所の相談員は、二人とも共働きです。
どうすれば上手く過ごせるかを知りたいなら、ぜひ私たちにご相談ください。
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